電子メディアと紙の未来

業界紙に「電子メディアと紙の未来」という気になる記事が出ていた。

それには3つのテーマが掲載されていた。

 

1つ目は「紙の新聞は生き残るか」

2つ目は「紙の教科書は生き残るか」

3つ目は「紙の小説本は生き残るか」

どれも非常に興味を引かれるテーマである。

 

「紙の新聞は生き残るか」について・・・ 地方紙や業界紙等のある程度セグメント化(特定内容)された新聞は生き残る余地は有るが、基本的に新聞の生き残り方は「無料紙」か「高級紙」の2つのようだ。

しかし、無料紙のビジネスモデルがきちんと確立するかどうかは分からない。

 

「紙の教科書は生き残るか」について・・・これは当社のビジネスの中でも大事なテーマである。

電子書籍は ①調べる ②学ぶ ③読む の3つの段階(順番)で電子化が進むと予測されている。

確かに辞書の類はすでに電子化が随分進んでいる。

総務省は2015年までにすべての児童・生徒にデジタル教科書・教材用の情報端末を配布する方針のようだ。初めて知ったが、これは間違いなく印刷業界に大きなダメージを与える。

しかし、電子教科書はどうしても視覚的な表現やハイパーリンクによって、自ら調べる学習能力を減少させ、理解度を弱めているという結果も出ているようだ。

 

「紙の小説本は生き残るか」について・・・簡単な暇つぶしに読むような小説は確かに電子書籍の売上は伸びているようです。しかし、ドフトエフスキーの「カラマゾフの兄弟」のように多くの登場人物や人間関係図を、ハイパーテキストのリンクによって解かったとしてもそれでは本当に内容を理解した事にはならない・・・ 何となく理解できる。つまり電子小説は、文脈から読み取る力を養えない。

 

紙の書籍がもたらす深い読みと直線的思考プロセスは、これからは希少に、しかし貴重になるだろう。だから印刷物は死なない・・・ と、結ばれている。

しかし、印刷物は死なない とは言え、死なないという程度になってしまうということか。

大いに考えさせられる。